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血管の見えにくい人の採血法|健診センターで経験した難しい事例を紹介

血管が見えにくい人の採血法!健診センターで経験した難しい事例も紹介

健診センターで働く新人保健師
健診センターで働く新人保健師

健診センターの採血って、人数も多いし早く採血しないといけないのがプレッシャー。

利用者さんに負担がかからないように、スピーディーで確実な採血法を教えて欲しい。

健診センターでは、保健師であっても採血担当は普通に回ってきます。

新人だから、苦手だからと言っても、利用者さんにとっては関係なし。素早く、痛みなく確実に採血できるスキルが求められます。

少しでも「遅い」「痛い」「失敗した」なんてことがあれば、すぐにクレームとなり最悪の場合は次年度から利用しないと契約を終わりにしてしまうことにも。

病院とは違う健診センターにおける採血の特徴は、次のとおり。(1つの例として参考に)

  • 採血は看護師の他に、保健師、臨床検査技師が担当
  • 多いと1日(とくに午前中)100人以上、1人あたり5分ほどで採血
  • 健診コースやオプションによって採血の本数がちがう(少ないと1本、多いと6本以上)
  • 真空採血管ホルダーを使い、血管によって翼状針やシリンジと使い分ける
  • 初めての健診でなければ過去データが残っており、採血困難や気分不良を起こすなど情報を事前に把握できる

など

健診センターの採血では、「素早く、1発で、痛みなく」がモットーでした。

そこで当記事では、1日100人採血することが多い健診センターで働いたわたしが、実際に経験した血管の見えにくい人の難しい採血法について紹介します。

採血の経験が少なく苦手意識をもっている保健師さんが、実際に自分が採血担当になった際に必ず役に立つ内容ですよ。

健診センターで働く保健師の役割、メリット・デメリット健診センターで働く保健師の役割とは?看護師との違いやメリット・デメリットは?
あみん
あみん

当記事の内容は、わたしが勤めていた健診センターでの採血法です。

お役に立てる記事になっていますが、必ずしも全ての利用者さんに当てはまるわけではないので、参考までにご覧ください。

血管の見えにくい人の採血法【健診センター編】

血管の見えにくい人の採血法【健診センター編】

健診センターの採血は、とにかく素早く確実に痛みなく採血することが求められます。でも、利用者さんは前日の夜から飲食をしていないので、通常より血管が見えにくい状態になっていますよね。

施設内の検査の中で、採血のポジションは最もプレッシャーがかかる。少しでも対処法が分かれば、気持ちが楽に採血ができるはず。

ここでは、見えにくい血管の採血法をいくつかご紹介します。

  • 翼状針やシリンジを使用
  • 腕を温める
  • 血管を数回軽くたたく
  • 腕を下してブラブラ
  • 前腕をマッサージ
  • 直接上腕を圧迫
  • お水やお湯を飲む

1つずつ詳しく説明しますね。

採血の手技がまとまった看護の本を1冊読んでおくことも大事ですよ(*^-^*)

翼状針やシリンジを使用する

わたしが働いていた健診センターでは、真空採血管用ホルダーに21G針をつけて採血をしています。

見えにくい血管の場合は、これではなく23Gの翼状針に真空採血管をつけて採血するか、シリンジで血液を引いて採血するかどちらかの方法を取っています。

ただしシリンジで血液を引く時は、血管壁が潰れて逆血がこなかったり内出血になったりとトラブルが起きやすいので選択は慎重に行います。

腕を温める【火傷に注意】

健診時は、食事を摂っていないので体温が下がっており血管も怒張しにくい。血管が見えにくい人は、自分で採血困難を分かっているので、採血の時間になると緊張し余計見えにくくなります。

そんな時は身体を温めると良いです。

火傷しないような熱さのタオルを、採血の穿刺部位に当てて温めます

温めながら、利用者さんがリラックスできるように会話し緊張をほぐすことも大事です。

血管を数回軽くたたく

血管を怒張させるために、駆血帯を巻いた状態で穿刺部位の血管を数回トントンと軽くたたきます

うっ血した状態で軽くたたくことがポイントです。

ただし、血管を触れられると気分が悪くなる人もいるので注意が必要!

腕を下してブラブラと力を抜く

末梢に血液を集めて腕の血管を怒張しやすくしたり、肩の力を抜いてリラックスしたりするために、駆血帯を巻いたまま腕を下してブラブラと腕を振ってもらいます

駆血帯を巻いたままブラブラしてもらうことがポイントです。

血管がうっ血し、怒張しやすくなります!

前腕をマッサージ

採血する側の腕の血流を促して血管を怒張させるために、手首から穿刺部位に向けて前腕をマッサージします。

摩擦で皮膚に痛みが生じないよう強さを加減しつつ、血管がしっかり怒張できるような強さでマッサージすることがポイントです。

何回かマッサージをするだけで効果が出る場合が多いですよ。

駆血帯は使わず直接上腕を圧迫

基本的には駆血帯を使って採血できるように試みます。しかし、途中で血流が止まってしまい必要量の血液がとれていないことも。

そんな時、駆血帯を外して近くにいる看護スタッフに助けを求め、駆血帯の代わりに直接上腕を圧迫してもらいます。

中にはその圧迫で再び逆血がきて採血可能になる場合もありますが、穿刺部位が腫れて失敗することも。

シリンジを使って採血している場合は、内筒を引くと同時に上腕をギューっと圧迫してもらうと血液がスーッと引けてくることが多いです。

お水やお湯を飲んでもらう

健診前の絶飲食により、体内の血液量が減るせいで血管が浮き出てこない人が、特に女性では多い。

そのような時は一度血管を見せてもらい、今の状態で採血したら失敗すると感じたら無理せずに、採血を全ての検査の最後になるよう調整します。

採血前にコップ1杯のお水、またはお湯(熱すぎない)を飲んでもらい、体温を上げて血液量を少しでも増やします。

少しお腹が満たされ緊張もほぐれ、採血で最後なので多少の時間をかけてもOKだとリラックスしながら採血できるようになります。

あみん
あみん

いろいろと採血法を書きましたが、どれも無理に強くし過ぎると、血球が壊されて正しい血液データにならないことも!!

無理はしないことが一番大事!!

下の外部リンクでは、血管を怒張させるための注意点や当記事と類似した内容が記載されているので参考にしてください(*^-^*)

健診センターで経験した難しい事例を紹介

健診センターで経験した難しい事例を紹介

次に健診センターで経験した難しい事例を紹介します。

血管が見えにくいだけではなく、精神的にプレッシャーをかけてくる利用者への採血の難しさなど7例挙げてお話していきます。

  1. 血管が青い糸のよう
  2. 採血で気絶
  3. 両腕から採血✖
  4. 血管が奥深い
  5. 刺青やタトゥー
  6. プレッシャーをかけてくる
  7. 採血部位を指定

1つずつお話しますね!

血管が青い糸のように細い

色白で若い女性の利用者。腕は白く皮膚は薄めで、血管が青い糸のように細い方がいました。

毎年、何人かのスタッフが付いて採血をすると情報があるので、必ず健診の最後に採血できるよう調整。

肝心の採血は、真空採血管を使うと必ず内出血するので、翼状針で慎重に採血をします。

いろんな方法を駆使して、一番採血が得意な看護師が実施するようにしていました!

採血で気を失ったことがある

毎年採血が苦手で気を失ったことがあると分かっている場合は、注意して採血に望むことができます。

でも、案外自分では大丈夫と思い採血をしても、採血後に倒れてしまう人が何人もいました。

特に食事をとっていないので、気分が悪くなりやすい。

採血前の問診で、その日の体調や緊張具合などをしっかりと観察してから実施することが大事!

乳がん術後で両腕から採血できない

乳がん術後のため、両腕または片腕から採血できない方もいます。

両腕から採血できない場合は、手背から。片腕から採血できない場合は、もう一方の腕から。

ただし、失敗すると他に採血できる血管がなくなるので、慎重に血管を見極める必要があります!

高身長で体重が180㎏以上の全く触れない血管

高身長で体重が180㎏以上で全く血管が触れない方がいました。

腕を進展させても駆血帯で圧迫しても、血管が深く全く触れない。

この場合、失敗すると大変なので出来るだけ1発で採血できるように、まずは本人にいつもどこの血管で採血しているか聞いていました。

腕全体に刺青やタトゥーが彫られている

利用者さんの中には、腕全体に刺青やタトゥーが彫られている方もいます。

正直初めてみたときは驚きました。

見た目では血管は分かりませんが、刺青やタトゥーの柄で血管の位置を把握してから採血するようにしていました!

「他の施設ではいつも一発」とプレッシャーをかけてくる採血困難者

利用者さんの中には、採血が難しいと自分で分かっており、さらに他の施設ではいつも一発で採血していたとプレッシャーをかけてくる方もいます。

失敗すると不機嫌になり、クレームを言ってくる方でした。

そのため、採血の担当になるのが怖いなと。失敗しないように、自信がない時は他の看護スタッフに声をかけて慎重に採血していました。

「ここから採血してください」と申し出る採血困難者

利用者さんの中には、「ここから採血してください」と穿刺部位を指定してくる方もいました。

他の血管で神経に触れて痺れてしまうことがあると。

その血管でしか採血できないので、かなりのプレッシャーでした。

採血をする上で大事にすべきこと【健診センター編】

採血をする上で大事にすべきこと

健診センターで採血をする上で大事にすべきことがあります。

  • 利用者を不安にさせない
  • 神経に触れないように
  • 1発で成功できるように
  • 失敗したら無理しない
  • 体調が悪そうならベッド上で
  • 他の検査の妨げにならないように

1つずつ詳しくお話しますね。

利用者を不安にさせない

健診を受けにきた利用者さんの中で、採血が苦手・ちょっと緊張するという方は多いです。

採血する側が少しでも不安だなと思っていると、利用者さんに伝わってしまいます。

そこで、まずは利用者さんを不安にさせないように、自分の採血スキルを向上させることが大事です!

神経に触れないよう焦らず採血を

利用者さんのほとんどが労働者。健診後はふつうに仕事に戻ります。

そのため、採血は利き手ではない方を必ず選択。そして、神経に触れて指先が痺れるなんてことは絶対に起こしてはいけません。神経に触れないよう焦らず採血をします。

ただし、まれに1年に数人は採血後に痺れを訴えてくる方がいます。

健診時の採血は、時間内に数をこなすためのスピードが必要なのですが、採血で待っている利用者さんが増えてくると焦ってしまい、いつもより慎重になれなくなります。

採血に慣れていないうちは、スピードよりも安全で確実に採血できることが最優先です!

1発で成功できるよう血管をしっかり探す

何度もお話していますが、健診の採血はスピードが大事。いかに効率良く採血できるように、看護スタッフはみんな試行錯誤して時短を心掛けています。

ただし、1発で成功できるよう血管をしっかり探すことには時間をかけるべきです。

「この血管でいけるかなーどうかなー」と自信がない状態で穿刺して失敗。一度失敗すると、間髪をいれずに次の利用者がやってくるので、その方にも失敗してしまう可能性が。

採血は侵襲的な検査なので、慎重に血管を探しましょう。

1度失敗したら無理せず応援を呼ぶ・交代する

何百人(いや、1000人以上か)もの採血をしてきて、他の人なら失敗するのに自分は成功したり、ふつうは失敗しないような血管で失敗したりと様々。

血管と自分にも相性があるんだなーと感じていました。

意気込んで穿刺したのに逆血がなく失敗した時のショックはかなり大きい。わたしの働いていた健診センターでは、1度失敗したら無理せず応援を呼ぶ・交代すると決めていました。

1度失敗して、また採血をしようとすれば高確率で失敗します。利用者さんにとって何度も針を刺されるのは苦痛でしかありません。

自分のプライドは捨てて、必ず応援を呼んで血管を探してもらいサポートについてもらうか、交代して自分は採血の様子を観察するかどちらかにします。

少しでも体調がすぐれない時はベッドに寝て採血

毎年採血で倒れる、気分が悪くなるような場合は最初からベッド上で採血できます。しかし、自分では大丈夫だと思っても、採血後に一時的に気を失って倒れる方がけっこう多くいます。

採血前の問診が重要。

  • 血圧は低くないか
  • 空腹感は大丈夫か
  • しっかり睡眠はとれたか
  • 自分で体調がすぐれないと感じていないか
  • 採血は苦手、嫌いという気持ちはないか

など

これに加えて、利用者さんの顔色や動き、汗のかきかたなどを観察します。

少しでも体調がすぐれない場合はベッド上で採血することを提案し、安全を第一優先で考えます。

他の検査の妨げにならないよう考える

健診中は、一定の流れで検査が行われる場合もあれば、空いている検査に回して利用者ごとに受ける順番がちがう場合もあります。

注意したいのは、採血をする順番です。

必ず利用者にとって苦痛、不便をかけてはなりません。簡単にクレームにつながるので。

他の検査の妨げにならないように順番を考えます

  • 採血前に血圧測定は終わらせておく(穿刺部位で測定することになる)
  • 採血前にバリウム検査は極力避ける(内服液で検査データが変わる場合がある)

など

採血を早く済ませたいと言ってくる利用者さんもいますが、検査によって順番が決まるので、判断できるようにそれぞれの検査の特徴を勉強しておくことが大事です。

あみん
あみん

健診センターの採血の特徴が分かりましたかー?

とにかく素早く・安全に・確実に採血できるスキルが大事です(*^-^*)

血管の見えにくい人の採血は誰でも不安!採血が苦痛なら違う分野に転職も!

血管の見えにくい人の採血は誰でも不安!採血が苦痛なら違う分野に転職も!

4年間の健診センター勤務で、たぶん1000人以上の採血はしてきました。でも最初から採血が好きだったわけではなく、むしろずっと好きではありませんでした(笑)

特に血管が見えいにくい人の採血が回ってくると、手汗をかくほど緊張します。

失敗したくないので、みんな不安なのは一緒。

でも、本当に採血が苦痛であれば、無理に健診センターで働く必要はないですよ。健診センターで働いている限り、必ず採血が付いてきますからね。

採血があっても健診センターで働くメリットが大きければ頑張れます。経験を重ねれば、嫌でも採血が得意になることもあるので、まずはスキル向上のために数をこなしてみてくださいね!

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