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健診センターで働く保健師の役割とは?看護師との違いやメリット・デメリットは?

健診センターで働く保健師の役割、メリット・デメリット

保健師ママ
保健師ママ

子育て中の保健師ママは、健診センターが一番働きやすいってよく聞くんだけど、どうなの?

健診センターではどんな仕事してるの?メリット・デメリット教えて欲しい。

保健師の間では、妊娠・出産・子育て中の保健師ママにとって、行政と健診センターが働きやすいと言われています。

この記事では、わたしが実際に4年間健診センターで働いた経験をもとに、以下のことをお話していきます。

  1. 健診センターで働く保健師の役割
  2. 看護師のお仕事との違い
  3. 健診センターで働くメリット
  4. 健診センターで働くデメリット
  5. まとめ

この記事を読むと、健診センターは保健師ママが本当に働きやすい場所なのか分かりますよ。

わたしの持論は・・・

健診センターで働く保健師にとって、働きやすい環境かどうかは自分次第!!

あみん
あみん

4年間の経験をギュッと詰めて、正直な気持ちも込めて記事にしました!

サクッと読んでみてください♡

健診センターで働く保健師の役割とは

健診センターで働く保健師は、産業保健の分野。看護師業務と保健師業務のどちらもこなす必要があります。

わたしが働いていた健診センターでの仕事の割合は

看護師業務:保健師業務=7:3

このように看護師業務の方が多いのですが、3割の保健師業務が多忙でした。

看護師として
  1. 健診業務で看護技術を実施
  2. 巡回健診に行く
保健師として
  1. 生活習慣病予防のための特定保健指導
  2. 企業に派遣されて健康普及活動
  3. がん検診に関する業務

他にも細かい業務が多々あります。

それでは詳しくお話していきますね。

健診業務で看護技術を実施

健診業務で必要な看護技術は次の通りです。

  • 身体計測、血圧測定
  • 視力聴力検査
  • 採血
  • 心電図検査
  • 眼底、眼圧検査
  • 肺機能検査
  • 診察介助(内科健診、婦人科健診)
  • 内視鏡検査(麻酔などの前処置、検査の介助)

これら全て、自分一人で出来るように指導されます。

保健師として採用されても、1人の看護職員として上の業務をこなします。

巡回健診に行くことも

施設内での健診以外で、企業や公民館などに行き、会場を設置し健診をする巡回健診があります。

巡回健診はスタッフの人数が少ないので、周りの状況や受診者さんの様子を見ながら自分で考えて行動することが必要。

保健師だとしても、1日に100人近い採血することだってあります。

こちらも看護師としてのお仕事に入りますね。

生活習慣病予防のための特定保健指導

生活習慣病予防のための特定保健指導とは、簡単に説明すると次のとおり。

  • 40~74歳までを対象
  • 健診の結果、生活習慣病の発症リスクがある
  • 生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が期待できる
  • 保健師や栄養士が生活習慣を見直すサポートを

この特定保健指導を、施設内あるいは企業から依頼を受けて出向いて実施します。

企業へ派遣されて健康普及活動

企業から保健師の派遣を依頼されて出向き、健康普及活動をします。

健康普及活動
  • 健康相談、血圧や体脂肪率などの計測
  • 毎月のポスターやチラシ作り、配布、掲示
  • 健康管理室(医務室)に駐在
  • 管理者向けの健康教育
  • 労働作業環境の巡視
  • メンタルヘルス対策(ストレスチェック)
  • 健康診断後の処理
  • 健康診断後の特定保健指導
  • 要精密検査者の受診勧奨
  • 労働者の体力向上目的に体力測定
  • 急病者への対応

実際にわたしが担当していた企業の労働者数は800人近く。すべての健康状態を把握して、必要な人に介入していく必要がありました。

がん検診に関する業務:統計や受診勧奨

健診センター保健師の重要な仕事の1つとして、がん検診に関する業務があります。

その中でも、特に統計と受診勧奨に力を入れていました。

統計
  • 当施設のがん検診を受診した人数、要精密検査者数、精密検査受診者数、結果など、細かい項目で人数を把握してパーセンテージを出す
  • がん検診は、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がんの5項目
  • 毎年、県のがん部会に参加して報告する
  • 集計、統計、会議への参加すべてを保健師が行う場合がある
受診勧奨
  • 当施設のがん検診を受けた人で、要精密検査であるにも関わらず1ヵ月経過しても受診していない人を対象
  • 本人に直接電話をして、受診したか確認。まだであれば病院に行くように促す

がん検診は受けて終わりではなく、もし要精密検査であれば早期に病院でみてもらうことが、健康寿命を伸ばすことにつながります

たまに「受診するかどうかは自分で決める」と言われることがありますが、そのような対象者への促しほど、保健師の技量が問われるものはありません。

あみん
あみん

健診センターの保健師は、看護師として健診業務をこなし、保健師として本当にたくさんの仕事を任されていることが分かりますよね。

大変だけど、その分やりがいは感じられます。

看護師の仕事との違い

前項で、看護師と保健師それぞれの立場での仕事内容をお話してきました。

労働条件や福利など、先ほどとは違う視点で、看護師の仕事との違いについて説明します。

施設外・夕方から仕事になることも

看護師の場合は、巡回健診のみ施設外での仕事になります。施設内の健診の場合は、比較的のんびりと過ごせることが多いです。

保健師の場合は、仕事内容によっては施設外や夕方からの仕事になることもあります。

仕事の例は次のとおり。

  • 企業に出向いて特定保健指導をする場合は、施設外の仕事になる
  • 対象者が勤務終了した後に特定保健指導をする場合は、夕方以降からも仕事になる(時間外勤務)
  • 企業へ派遣されて1日、健康管理室(医務室)に駐在する場合

企業側の依頼に沿って、時間を調整して仕事することが多いです。子育て中の保健師ママは、そこを理解した上で働く必要があります。

施設内で医師に次いで相談されることが多い

施設内では基本的に、何人かの医師が常駐しています。

しかし不在時に、お客様からのお問い合わせ(医学的な)があったり、職員がすぐに解決したことがある場合は、医師に次いで保健師が対応するケースが多いです。

それだけ、保健師という資格を持つ責任があるということ。看護師より専門職、発する言葉に重みがあります。

  • 医療・健康・福祉分野において充分に長けている
  • 相手に寄り添い会話するコミュニケーション能力

この2点の力は最低限必要でした。

施設内で看護師と比べれば給料は高め

健診センター内では、看護師と比べて給料は少し高め

基本的に健診センターは、残業・夜勤・特殊手当などがありません。つくのは、看護師や保健師としての資格手当。

平均すると、月に約20万円ほどの給料となります。給料に見合った仕事内容であれば納得ですよね。

健診センターで働く保健師の1日の仕事のスケジュールを公開!健診センターの保健師|1日のスケジュールを公開【仕事のやりがい・なり方も】
あみん
あみん

看護師と比較すると仕事の量が多かったり、外部との調整が必要だったりと大変なこともあります。

その割に給料は、実はそこまで高くない。

どこにやりがいを感じて働くかは、やはり自分次第ですよね。

健診センターで4年働いたわたしが感じる【メリット】

実際に4年間健診センターで保健師として働いてきて、メリットに感じた点は次の5つ。

  1. 看護技術の向上
  2. 対象者に感謝されることが多い
  3. 資格が活かされ、自分の意見が通りやすい
  4. 勉強する時間が確保できる
  5. 残業がほぼ無いので子育てママには嬉しい

1つずつお話していきますね。

看護技術の向上

看護師として健診業務を行っていると、様々な看護技術が向上します。

病院や施設、企業で働いた場合には経験できないことが多く、自分のスキルアップにつながります。

特にわたし自身、「これは任せて!!」と思える看護技術はこちら。

  • 採血
  • 12誘導心電図検査
  • 眼底・眼圧検査
  • 内視鏡検査の前処置

これらは、健診センターで働く前までは、ほとんど経験したことが無い・全く無い看護技術でした。

それが4年間の積み上げで、自信を持って出来るように成長しました。

次の記事では、血管の見えにくい人の採血法を健診センターでの難しい事例を含めてお話しています!

血管が見えにくい人の採血法!健診センターで経験した難しい事例も紹介血管の見えにくい人の採血法|健診センターで経験した難しい事例を紹介

保健師の仕事で対象者に感謝されることが多い

保健師の仕事で、対象者に感謝されることが多いのは、やはり特定保健指導で良い結果が出た場合です。

感謝のお手紙を頂いたこともあり、自分の身体が健康になる喜びを感じてもらえたことが、保健師として一番うれしい。

人の健康のために役立てる仕事に携われて、本当に良かったと思えるし、仕事にやりがいを感じます。

資格が活かされ自分の意見が通りやすい

新たな業務が始まる場合、スタートするまで会議を重ねますよね。その場合、部長クラスの上司と一緒に保健師として同席。

意見を述べると、わたし自身の話し方+資格の力が加わって、自分の意見が通りやすいことが分かりました。

自分の意見が通った新事業は、特にモチベーションがアップし、より仕事のやりがいを感じます。

勉強する時間が確保しやすい

施設内や巡回の健診業務は時間が決まっていますが、それ以外は保健師として自分で時間を調整して予定を組み立てます。合間に電話支援をしたり、特定保健指導をしたり。

勉強したいことがあれば、勤務時間内に勉強する時間を確保しやすいです。

つまり保健師の仕事は、自分で調整し要領良くこなす必要がありますが、それがわたしには合っていました。

残業がほぼ無いので子育てママには嬉しい

巡回健診を除いた施設内健診の勤務時間は、基本的に朝早く帰りも早い。わたしが勤務していた施設は、7時40分~16時が勤務時間でした。

前述していますが、施設外での仕事がなければ残業はありません。毎日16時には仕事が終わるので、子育て中のママにとっては夕方の時間をゆっくりと過ごすことができます。

そのため健診センターで働くママには、保育園や小学生のママが多かったですね。

あみん
あみん

健診センターで働くメリットは、たくさんありますね。

看護師としてのスキルアップ、保健師としての仕事のやりがい、ママとして仕事終わりの時間が有効に使える・・・!

こんな条件なら、ママとしても安心して働けます。

健診センターで4年働いたからこそ言える【デメリット】

健診センターで働いたからこそ言える、デメリットは3つ。

  1. 看護師業務が多すぎる
  2. 自分から学ぶ姿勢がないとスキルアップできない
  3. 保健師の仕事の中では給料が低い

1つずつお話していきますね。

看護師業務が多すぎる

始めにお伝えしていますが、健診センターで保健師として働く場合の割合は、「看護師:保健師=7:3」です。看護師としての健診業務が毎日の半分以上を占めています。多すぎるのです。

そのため、保健師の仕事をしたいと思っても、なかなか保健師業務に時間をあてられないことが多い。

わたしが健診センターを退職した理由の1つがこれです。自分のしたいことを改めて考えると、ここでは叶えられないなと感じたから。

ちなみに健診センターを辞めたい・きついと感じる看護の仕事について、こちらの記事をご覧ください☆

健診センターを辞めたい・きついと感じる看護の仕事とは【本音・対処法】健診センターを辞めたい・きついと感じる看護の仕事とは【本音・対処法】

自分から学ぶ姿勢がないとスキルアップできない

健診業務で必要な看護技術は、職場的にも習得してもらわなければ困るため、ある程度受動的でもスキルアップできます。

保健師の仕事は、完全に自分の働き方次第。

「こんなこと、やってみたい」「こんな提案はどうだろう」「こんな資料作って健診受診者さんに配布してみたい」色んなことを考えながら仕事をすることで、保健師としてのスキルアップにつながります。

逆に何もしなければ、何も得ない。

実際に、喫煙している職員や受診者が多いと感じたため、禁煙パンフレットを20ページほど作成しました。それを職員に渡したり、特定保健指導の資料にしたり。職場内の健康教育にも使えました。

保健師の中で給料が低い

健診センター内では、保健師の給料は高い方だと人事課の方に言われましたが、実際は保健師の仕事の中では低い給料です。

前職(公務員の非正規雇用)と比べて、健診センターの給料は、毎月-10万円。この給料に見合った仕事をしていくべきか、給料以上の働きをするべきか日々悩んでいたのは事実です。

あみん
あみん

メリット・デメリットを踏まえて、自分が保健師としてどう働きたいのか、ママとして働くためには適しているのか。

わたしは色んなことを踏まえて、ママになる前に退職しました。

【健診センターの保健師】働きやすい環境にするのは自分次第!

健診センターで保健師として働く場合は、次のことを踏まえて検討します。

  • 自分がやりたい保健師の仕事の割合(看護師の仕事と比べて)
  • スキルアップしたいことは何か
  • 仕事を自分で管理できるか
  • 給料が自分の家庭、仕事に見合っているか
  • メリット・デメリットを見てどう感じたか

健診センターで働くことは、子育て中の保健師ママにとって働きやすい環境なのは間違いないです。

より仕事への充実感を得るためには、自分の働き方次第だと断言します。

保健師ってどんな職業?働く場所や仕事の内容について紹介保健師ってどんな職業?働く場所や仕事内容について紹介!

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