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保健所で働く行政保健師ってどんな仕事してるの?~母子保健の担当編~

保健所で働く行政保健師の仕事って?母子保健担当の業務内容をお話します

看護学生
看護学生

保健所で働く保健師って、一体どんな仕事しているんだろう。

例えば母子保健。

実際に働いたことがある保健師さんの話を聞いてみたい!

都道府県にある保健所で働く行政保健師。

たしかに保健センターの保健師のような地域住民との関わりが、あまり無いイメージです。

でも保健所の保健師は、実は地域住民の方々と直接関わることがとても多い。実際に働き、様々な仕事を任せてもらう中でやりがいを感じることも出来ました。

そこで、この記事では

  1. 保健所で働く行政保健師の仕事の役割とは
  2. 保健所保健師の母子保健担当編
  3. 経験して感じる保健所保健師としてのやりがい
  4. 保健所保健師としての仕事の葛藤
  5. まとめ

こんな内容を書いています。

行政保健師になるためには、こちらの記事を参考に↓

行政保健師として働くとは?就職先や公務員試験について行政保健師として働きたい!就職先や試験って?失敗談をもとに解説

漠然と行政保健師で働きたいと思っている看護学生さんや転職したい保健師さんが、より具体的に仕事内容をイメージできたら嬉しいです。

あみん
あみん

文章多めですが、サラッと読めるようになっています♬ぜひ参考にしてくださいね。

保健所で働く行政保健師の仕事の役割とは

保健所で働く行政保健師の仕事の役割とは

都道府県の保健所で働く行政保健師は、管轄する地域も幅広く、地域のさまざまな課題を解決するために高い専門性が必須です。

行政保健師が担う役割は、主に4つあると考えます。

  • 広域的な視点で地域をみる
  • 幅広いネットワークの構築
  • 高い専門性を発揮する
  • 指導的立場である

それぞれ詳しくお話しますね。

広域的な視点で地域をみる

私が住む県では、大きく分けた4つの地区にそれぞれ保健所があり、保健師が配属されています。

約108万人が住んでいる県。単純に計算すると、1地区27万人。

つまり保健所保健師は、この27万人の地域住民の生活を担っています。

1つの街だけではなく広い地域を見て、健康課題を明確にしていく役割があります。

例えば・・・
  • 今年はここの地区だけ未成年の人工妊娠中絶が多い
  • 毎年ここの地区だけインフルエンザの流行が警報レベルになる
  • ここの地区は他県からの災害避難者(東日本大震災)が多く、子育てのサポート体制は果たして適切なのか

主に、保健所保健師は母子・成人難病・精神・感染症分野の担当に分けて仕事をしており、自分の担当分野の健康課題をしっかり把握していく必要があります

自分の担当以外の問題が浮き彫りになることも多々。

広域的な視点で地区をしっかりと見ていく必要があります。

幅広いネットワークを構築する

地区の健康課題を把握し解決していくためには、保健師1人の力では出来ないことが多いです。

さまざまな他機関と連携する必要があります。

新人保健師にとっては、この連携が大変かもしれません。

  • 必要な他機関はどこ?
  • うまく連携が図れるのかな・・・
  • うまく説明が出来るかな・・・
  • 定期的に繋がっていかないと・・・

電話で連絡し合ったり会議で話し合ったりすることが多いので、説明力やコミュニケーション力も必要になります。

担当する分野ごとに連携すべき機関は異なりますが、例をあげると

  • 他保健所や市町村の保健師
  • 教育機関(保育園、幼稚園、小中学校、高校、大学など)
  • 医療機関(病院、訪問看護、地域包括支援センターなど)
  • 警察署

他にも多くの他機関と連携していきます。

このような幅広い機関を繋げてネットワークを構築し、地区の問題を解決していく調整役を保健所保健師は担っています。

高い専門性を発揮する

保健所の中には、保健師以外にもさまざまな職種が配属されています。

  • 医師
  • 看護師
  • 栄養士
  • 診療放射線技師
  • 臨床検査技師
  • 獣医師
  • 薬剤師
  • 精神保健福祉相談員
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 聴覚言語専門職

地区の多様な課題に対して、それぞれの専門家が連携し知識を持ち寄って話し合いをしていきます

もちろん、保健師もその中の1つの職種。

母子保健の他にも感染症対策、難病対策、精神保健など、多くの分野で高い専門性を発揮していきます。

指導的立場になる

保健所の保健師は、地域の課題を解決するだけが仕事ではありません。

前述した通り、広域的な視点、幅広いネットワーク、高い専門性を持つ保健所保健師。

実は助言や指導する立場でもあります。

例えば・・・

  • 市町村の新人保健師に対して、教育研修を企画実施する
  • 地区の保育士を集めた気になる子(発達障害児)の支援について事例検討会
  • ある学校の問題を抱える児童を対象とした会議で助言

これはほんの一例。多くの場面で助言や指導する役割を持つのが保健所保健師。

それほどの知識や管理能力が必要になります。

保健所で働く保健師~母子保健担当のお仕事~

保健師で働く保健師~母子保健担当のお仕事~

保健所で働く保健師として、私は保健支援担当という分野に配属。

そこでは、母子保健全般、難病対策をメインに仕事をしていました。

今回は母子保健全般の業務内容について、詳しくお話していきますね。

子育て相談全般

地域住民や他機関からの子育てに関する相談を全般的に受けます。

電話での相談、窓口に来られての相談などがあります。

地域住民からの子育て、妊娠、出産などの相談から、保育園や幼稚園、学校などの機関からの相談と、多種多様。

出来るだけ相手が納得されるまでお話をしようとして、約1時間近く電話対応したこともありますよ!

思春期相談

思春期相談に分類される相談は、繊細な問題の場合もあります。

特に多いのは性の悩み・・・

本当に悩んで電話をされる方もいれば、中にはふざけて電話をされる方もいます。

ふざけてるなと分かっても、出来る限り親身になって相談に乗ることを心がけていました。

未成年の性教育は今後もっと重視していくべきだと実感しましたね。

子どもの療育相談・講話

子どもの療育相談は、子育て相談全般には含まれます。

保健所では、療育が必要な子どもの親御さんに対した講話、療育相談会、座談会を企画し開催しています。

講師には学識ある大学病院の教授に依頼することが多いですね。

例えば・・・

  • 子どもの糖尿病
  • 子どもの低身長
  • 子どもの食物アレルギー

様々なテーマで企画し開催しています。

特に小児慢性特定疾患(後述しています)の対象児に案内状を送り、同じ疾患を持つ親御さんたちが繋がり、情報共有できる場になれば良いなと。

児童虐待に関する相談・会議

児童虐待かもしれないという電話相談や当事者からの子育てのしにくさに対する相談などがあります。

慎重に対応し、必要時には警察署や精神担当の保健師と連携しながら問題を把握していきます。

その他、学校の相談により関係機関が集まって会議に参加することも。

子どもの発達障害支援

子どもの発達障害に対する支援には、もちろん親御さんが対象だけではなく、支援に悩まれている保育園・幼稚園の先生、小中学校の先生からの相談もあります。

子どもの発達心理を得意とする大学教授と連携して、相談会を開催することも。

年々、子どもの発達障害の相談が増えていることは確かです・・・。

新生児スクリーニング検査異常児への対応

赤ちゃんが産まれてすぐに産院では、

  • 新生児聴覚スクリーニング検査
  • 新生児代謝異常検査

この2つのスクリーニング検査を行います。

これらの検査で要精密検査になった場合、必ず精密検査を受けてもらい検査結果を聴取する必要があります。

必要時、大学病院に紹介されて治療になる場合も。

産まれたばかりの赤ちゃん。「要精密ですよ」と言われた親御さんは、本当に驚きショックな気持ちになります。

必要事項の聴取だけではなく、子育てに関する悩みだったり様々な不安を聞き、サポートしていくことが大切。

小児慢性特定疾患事業

保健所では、小児慢性特定疾患の対象者に対して事業を行っています。

  • 小児慢性特定疾患の申請手続き
  • 医療児ケアが必要な家庭の訪問指導
  • 座談会(前述しています)

申請手続きを保健師も行うことで、すぐに支援が必要な家庭を発見することができます。

医療児ケアが必要な家庭には定期的に訪問し、適正な機関が介入しているか確認し、よりそのご家庭に見合ったサポートが出来るように調整していきます。

母親向け健康教育

私が担当していた地区では、東日本大震災の避難者がたくさんいた地区でした。

そのため、避難者のママと子どもが集まって交流できる場がありました。

保健師はその場に定期的に通い、母親たちの相談対応や健康教育を行いサポートしていました。

避難先で相談できる相手や居場所が無い、そんなことがないように。

保育士向け勉強会開催

保育園の保育士や幼稚園の先生向けに、勉強会や事例検討会を企画開催しました。

多く取り上げていたテーマは、「気になる子」の支援について。

まだ発達障害だと診断できない時期の小学生前の子ども。

先生からみても気になる子ってある程度いるようでした。

そういった子への対応の仕方、その結果、今度の取り組みなどを事例検討会を通して、他の園の先生と共有し深めていきました。

市町村保健師との勉強会開催

保健所保健師は指導的立場でもあります。

年に何回か、市町村の新人保健師に対しての教育の一環として、事例検討会や勉強会を行います。

他の市町村保健師たちが面識をもつことで今後の連携にも役立ちます。

【保健所の行政保健師】経験して感じる仕事のやりがい

保健所の行政保健師を経験して感じる仕事のやりがい

保健師の行政保健師を経験して、感じる仕事のやりがいを3つお話します。

毎日「ありがとう」と感謝される

保健所にいると、毎日のように電話対応・窓口相談があります。

あとは家庭訪問も。

様々な相談対応や事業、会議などで毎日のように「ありがとう」と感謝されていました。

これって、日常では起こりにくいですよね。

「ありがとう」と言われるたびに、「あー、少しでも支えになれたのかな」と思い胸を熱くさせていました。

事業を成功させた時の充実感

各分野を担当する保健師は、多くても3人。

その3人が同時に事業をしているわけではなく、それぞれメインの事業が割り振りされていました。

  1. 下調べ
  2. 企画
  3. 調整
  4. 実施
  5. 反省

この一連の流れを自分一人で行います。

もちろん先輩保健師に助けてもらいますが・・・

1人で最初から最後まで頑張ったことには変わりありません。

そこで感じる充実感がとても大きかったですよ。

コミュニケーション能力が向上する

保健所保健師は、とにかく毎日地域住民や上司、他職種との連携があります。

そこで毎回、相手に伝えて納得してもらうことが必要です。

多くの方と毎日お話することで、コミュニケーション能力がかなり向上したなと感じましたよ。

【保健所の行政保健師】経験して感じる仕事の葛藤

保健所の行政保健師を経験して感じる仕事の葛藤

反対に経験して感じる保健所保健師の仕事の葛藤について。

実際に働いて感じたのは、限られた時間の中でじっくりとお話を聞くことがでない。

これが一番でした。

次の業務の時間、長い時間対応していると周りの「早く終わりにしろよー」という目、デスクの上に重なる回覧の資料・・・

色んなことが気になり、じっくりとお話できないことが何度もありました。

私の性格上、どうしても悩み相談の対応+相談して良かったと思えるような情報提供をしたい。

でも、行政保健師はやはり公務員。

保健師でありながら、公務員として一線を置いて感情移入せずに対応するようにと上司に言われたことがあります。

きっと割切れる人は、行政保健師に向いているのかなと感じました。

保健所保健師は今後もっと必要とされる専門職

保健所保健師は今後もっと必要とされる専門職

この記事では、行政保健師における一例をまとめました。

働く保健師の経験によって、考え方が違うので、ぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです。

まとめると・・・

  • 行政保健師は幅広く対応できる力が求められる
  • 行政保健師はより高い専門性を発揮し、他者と良好なコミュニケーションが図れる力が必要とされる
  • 1つの分野において、たくさんの業務をこなす必要がある
  • やりがいを感じると同時に、じっくりと個人に関わる時間がとれない葛藤も抱えることがある

行政保健師は、日々変化していく生活や新たに出てくる健康課題に対して、マニュアル無しで対応できるスキルを身につけている専門職。

そのため、今後もっともっと世の中から必要とされる職業です。

少しでも興味を持っているのであれば、ぜひこの世界に飛び込んでみて欲しい。

あみん
あみん

より具体的な話を聞きたい方は、当ブログのお問い合わせまたはTwitterのDMにご連絡くださいね!!

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